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《Heart-Ware》再び栄誉に輝く――張時偉監督、新たな挑戦への決意

2024年12月20日、張時偉監督が手がけたSF短編映画《Heart-Ware》(中国語タイトル: 心动程序)が、中国第17回深圳青年映像コンペテイションにて「最優秀クリエイティブ作品賞」を受賞しました。この栄誉に対し、張監督は次のように謙虚にコメントしました。

「受賞は映画制作という旅路の一部に過ぎません。最も大切なのは、作品が観客の心に響き、業界内で評価されることです。」


張時偉監督 


張監督はコンペテイション実行委員会に感謝の意を述べるとともに、この賞がチームの努力を認めるものとして、また今後の創作活動への励ましであり課題の指摘でもあると強調しました。今回の映像コンペテイションには、ドキュメンタリー、ドラマ、アニメーションの3部門にわたり713本もの作品がエントリーしていました。

張時偉監督の受賞スピーチ

 

⚫︎人間味あふれる物語を紡ぐ《Heart-Ware》

《Heart-Ware》は、人間とAI(人工知能)の間に生まれる温かい交流を描いた物語です。この作品は、人間の感情とAI技術の融合がもたらす可能性に焦点を当て、そこから人々の成長が促される様子を描いています。

映画《Heart-Ware》ポスター



映画本編の写真

 

本作が国際映画界から注目を集めたのは、今回が初めてではありません。この数か月間で、《Heart-Ware》は独創的なアイデアと深いテーマ性を武器に、14の賞を受賞し、さらに12の国際映画祭にノミネートされるという輝かしい実績を挙げています。しかし、張監督は初めて受賞した時と同じ、純粋で誠実な気持ちを抱き続けていると言います。彼にとって、賞は励みである一方、映画を通じて観客と深い感情的なつながりを築くことこそが重要であると考えています。

 


張時偉監督作品《Heart-Ware》受賞およびノミネート一覧表


⚫︎謙虚な姿勢とチームの力

3歳から日本で暮らしている中国出身の若手監督、張時偉監督は、常に謙虚な姿勢を忘れずに活動を続けています。彼は、映画の成功がチームの努力なしには成し得ないことを深く理解しています。



           



制作チームと撮影現場の様子

 

「すべての創作は未知への冒険です。そして私は、その冒険を共にしてくれる素晴らしいチームに恵まれたことを心から幸運に思っています。」

そう語る張監督の言葉からは、作品に対する深い愛情と感謝の気持ちが伝わってきます。

 

⚫︎未来への期待と初心

《Heart-Ware》がこれまで数多くの映画祭で高い評価を得ているにもかかわらず、張監督はすべての参加を自らの成長の機会と捉えています。

「すべての評価は新たな出発点です。映画制作には終わりがなく、常に探求と挑戦が続きます。」

彼はそう語りながら、今後も観客の心を温かく揺さぶる作品を届け、「心を動かす」物語を紡ぎ続ける意欲を見せました。

どのような未来が待ち受けていようとも、張時偉監督と《Heart-Ware》はすでに映画界にその確かな足跡を刻んでいます。彼の謙虚さと情熱は、夢を追い続ける若手監督たちにとって、希望と指針を与える存在そのものと言えるでしょう。

 

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