『モンガに散る』阮經天(イーサン・ルァン)インタビュー

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台湾で初日興行収入が『アバター』を抜く大ヒットスタートを切り、本年度最高動員記録を樹立、第83回アカデミー賞外国語映画賞に台湾代表作品として選定されるなど、数々の快挙を成し遂げている『モンガに散る』が、12月18日(土)全国公開に先駆け、第23回東京国際映画祭で上映されることに。 東京国際映画祭に参加するため来日した主演の阮經天(イーサン・ルァン)に、合同インタビューという形でしたが、映画『モンガに散る』や演技についてお話を聞くことができました。

阮經天(イーサン・ルァン)

Q:『モンガに散る』で第47回金馬奨・主演男優賞にノミネートされましたが、今のお気持ちはいかがですか?

A:僕個人としては、もちろんとても嬉しく感じています。アイドルとしてではなく俳優として認めて欲しいと思っていたので、金馬奨・主演男優賞にノミネートされたということは自分にとって非常に重要なことだと思っています。でも、残念なこともあります。みんな『モンガに散る』が最優秀作品賞に選ばれることを願っていましたので。作品賞であれば、俳優や監督だけでなく、関係する全てのスタッフが認められたということになります。そのためノミネートされなかったのは非常に残念に感じています。

Q:はじめて『モンガに散る』を最初から最後まで通して観た時、どんなお気持ちでしたか?

A:はじめて通して観た時ですか…。最初の方は、映画を純粋に楽しむ気持ちで観るのではなく、あら捜しをするような気持ちで観ていました。どこかおかしな所はないか、おかしな所があればはやく監督に伝えなくては…そんな気持ちで、画面をじっと見て、変な所がないかどうかチェックをしていました。でも、映画の後半に入った頃、あれほど仲の良かった義兄弟がけんかをし、誤解と裏切りが生まれるシーンになると、映画の世界に入り込み、気がついたらだまって涙を流していました。自分が出演している作品なので、もちろんストーリーラインは分かっているのですが、映像として見たとき、義兄弟の絆をリアルに感じ、感動して涙が出てきました。

Q:この作品に出てくる5人の若者はそれぞれ特徴ある個性を持っていますが、実際撮影現場では、それぞれどんなキャラクターだったんですか?

A:演技に影響を出したくなかったので、休憩中であっても、映画の中と同じキャラクターでいるように心がけました。でも、実際はそれぞれいろいろな役割があって、例えばどこに行けばおいしいものがあるかということを聞きたいときは「アペイ(ホァン・トンユー)」に聞きますし、使いっぱしりの役は「白ザル(ツァイ・チェンシェン)」、何かしたいことがあってでも誰も付き合ってくれないときは「ドラゴン(リディアン・ヴォーン)」にお願いしていました。彼は何を言っても、「分かった、分かった」って聞いてくれるんです。演技などの真面目な話をしたいときは、「モスキート(マーク・チャオ)」の所にいきます。マークは僕らの中で一番大人で落ち着いています。そして、監督のご機嫌を伺いたいときは、みんな僕の所に聞きに来ます。

Q:この映画では、前半と後半で雰囲気がガラリと変わりましたが、みなさんの仲には影響はありませんでしたか?後半の撮影中に、ギクシャクしてしまったり、仲が悪くなるようなことはなかったのでしょうか?

A:それはありませんでしたね。僕らの目標はみんな同じでしたし、僕ら5人の感情というのはホンモノでしたので。ちなみに、僕らが一番嫌いだったのは彼(ドッグ)でした(笑)。映画の中で僕らが一番嫌っていたのはドッグで、実は彼は非常にかわいそうだったんですが、映画の外、オフの時でも僕らにいじめられていました(笑)。撮影開始のときからみんなに囲まれてボコボコにされたり、「おい、来いよ!」って呼ばれたり、かわいそうでした。僕ら5人は映画の中でも外でも本当にかたい友情で結ばれていたんですよ。いじめのターゲットに対しても結束して向かっていましたし(笑)。


~『モンガに散る』STORY~

1986年。台北の中心街・モンガは、商業の中心地として繁栄する裏側で、多くの極道組織が縄張り争いを繰り広げる、抗争の絶えない街であった。この街に、高校2年生のモスキートが、小さな美容院を開店した母親とともに越してくる。父親がおらず、子供の頃からいじめられっ子だったモスキートは、新しい高校でも転校初日からクラスを仕切る不良のドッグに絡まれ、彼の仲間たちに追い掛け回される破目になる。その姿を偶然目にしたのが、モンガの街で一番の権力を握る極道、廟口(ヨウカウ)組のボスの一人息子で、幼い頃から校内勢力を仕切るドラゴンと、彼が率いる仲間だった。ドラゴンは大勢の敵を相手にたった一人で立ち向かうモスキートに興味を持ち、自分の仲間に迎えることを決める。「こいつの敵は俺の敵」。翌日ドックにそう言い放ったドラゴンは、モスキートにドッグとその仲間をこてんぱんに殴らせる。こうして初めて人を殴ったモスキートは、極道の世界に足を踏み入れることになった。モスキートは、最初は極道の世界に戸惑いつつも、次第に仲間とのケンカに明け暮れながら、モンガの街で青春を謳歌していく……。

 

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